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-博物館だより vol.96-


休館日情報

<12月25日の博物館>

からむし工芸博物館は冬季休館日があります。
随時更新しますので、お出かけのさいはご確認ください。
   
平成29年1月13日現在

休館予定なし





企画展の見どころ その4

<紙子(紙衣)かみこ:袖無し>

企画展「糸から布へ」応用編では、日本の伝統技術を紹介しています。
編むでは「コモ」を、織るでは「ムシロ」を取り上げていますが、織らないでは「紙子(かみこ)」です。

西洋の織らない布「フェルト」は有名ですが、日本にも素晴らしい織らない布があります。「紙」とついているので、お分かりと思いますが、和紙です。
和紙は丈夫で、軽くて、風を通さないので暖かく、実は昔から衣服などが作られていました。
福島県から宮城県に入るとすぐの白石(しろいし)市は、その環境から良質のコウゾが栽培され、紙子紙(かみこがみ)(紙子用の丈夫な和紙)の一大産地でした。東大寺お水取りのさいの着物にも使われていた、白石の紙子紙を紹介します。

日本の技術は素晴らしい、おもしろい、と感じていただけたら嬉しいです。

展示品:紙子紙<原紙・糊を塗った紙・揉んだ紙・染めた紙>
紙 子<袖無し・茶羽織>

開催期間:平成29年3月26日(日)まで
開館時間:9〜17時(入館は16:30まで)

*年末年始休館:平成28年12月28日(水)〜平成29年1月3日(火)



古文書教室第2段階へ

<教草(おしえぐさ)部分>

明治時代に作られた、小学生に日本の産業を教えるための副教材です。
蚕・茶などと共に、日本の産業のひとつとしてからむし生産がありました。
今では希少な技術になりましたが、かつては小学生が皆習う、必須産業だったことがこの資料から分かります。

明治時代後期にひらがなが1音1文字に決められるまで使われていた、万葉仮名。これは、ひとつの音にいくつもの漢字が使われているため、ひとつひとつ覚えるしかありません。
しかも字を崩してあり、その上、崩し方によって違う字にも見えてしまうという難敵です。
それでも繰り返し読んでいくと、以前よりは読めるようになってきました。何事も、慣れですね。

次回からは、雪の結晶で有名な「北越雪譜」に入ります。
単回受講も可能ですので、2週間前までに、博物館にお申し込みください。

1.日程
 あと4回、土曜日、10:30〜12:00
1月21日、2月4・18日、3月4日
2.場所
 公民館 研修室
3.持ち物
 鉛筆・消しゴム
4.教材
@尋常小学校国語教科書(明治時代、からむしの紹介部分)
A教草おしえぐさ(明治時代、小学生向け、からむし生産の教材)
B北越雪譜(江戸時代、からむし関連部分) 
5.講師
 小林盛雄さん 
問い合わせ・電話申し込み:からむし工芸博物館 58−1677



来年度の企画展

4月から始まる平成29年度の企画展は、「文化財と選定保存技術(仮)」を開催します。
昭和村の「からむし生産と苧引きの技術」も選定保存技術なのですが、残念ながらあまり知られていません。
「選定保存技術」について、何が選定保存技術なのか、どんな選定保存技術があるのかなどをご紹介しますので、お楽しみに!



見学自由ノートから

展示室を見た方に書いていただいているノートから、ご紹介します。

麻織物を作っています。先々代まで苧麻糸を作り織物にして日常生活に使っていました。また、明治43年頃までの北前船に乗せて麻織物を販売していた家です。
(中略)
今回、苧麻糸の織物を作りたく、原点に立ち帰るため昭和村に訪れました。

今のところ、からむしに関して資料がまとまっているのは、国内では当館だけになっています。全国から、縄文時代からの素材ということで考古学関係の方、栽培工程を知りたいという染織関係の方、そして、からむしを始めとする麻という素材を学びたいとクリーニング関係の方など、多方面の専門家が来てくださいます。
そういう方々にも来て良かったと思っていただけるよう、努めてまいります。





編集後記
<からむし見本園 12月25日>

まだ、見本園の様子がなんとか分かりますが、毎年クリスマスの頃から本格的な雪になり、年末年始で積雪量もずんずんと増えていきます。
からむしは、深い雪の中で春を待ちます。
暖かい土地が原産のからむしですが、良質の繊維の生産地として有名だった最上・米沢・会津は、どこも雪深い土地なのが興味深いところです。

平成29年が、皆様にとって良い年となりますよう、お祈り申し上げます。

よしだ